株(現物取引)の銘柄を選ぶには?(チャート分析)|初心者の方へ|SBIネオトレード証券

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銘柄の選び方②(チャート分析)

株(現物取引)初心者の方へ

チャート分析の基本を学ぶ

過去の株価推移を基に将来の株価を予測するのがチャート分析(テクニカル分析)です。「チャートとは何か?」から「具体的な見方について」まで基礎的な分析について解説いたします。

チャートの種類

チャートといっても、色々な種類があり、バーチャート、ローソク足、カギ足、ラインチャート、新値足、ポイントアンドフィギュアなど、それぞれに特徴があります。その中でも、幅広く利用されているローソク足について、詳しく見ていきたいと思います。

チャート種類のサンプル画像

ローソク足チャート

チャートとは、日々の株価推移を表にしてまとめたもので、江戸時代に出羽国の本間宗久が発案したローソク足が史上初といわれております。

ローソク足の基本

一定期間を定め、初めに付いた価格を【始値】、最も高い価格を【高値】、最も低い価格を【安値】、最後についた価格を【終値】として、1本の棒状の図形にしたものを一つの単位として、時系列に添って並べた表をローソク足チャートといいます。ローソク足では【始値】と【終値】を四角で表し、【始値】より【終値】が高い場合は白塗りで、【始値】が【終値】より低い場合は黒塗りで表します。前者を【陽線】、後者を【陰線】と呼びます。【高値】と【安値】は上記四角の中心に1本の縦線で表示されます。

ロウソク足の解説

ローソク足一つあたりの期間が一日の場合は【日足(ひあし)】、一週間の場合は【週足(しゅうあし)】、一ヶ月の場合は【月足(つきあし)】、一年の場合は【年足(ねんあし】と呼ばれます。

過去の平均値から予測(移動平均線)

チャート分析ツールなどで、始めから設定されていることが多い指標として【移動平均線】が挙げられます。移動平均線は一定期間の株価の終値を平均した値を時系列で表示した折れ線グラフです。移動平均線は単独でも使われますが、複数の期間設定を行ったものを複数同時に表示させることもあり、日足の場合は5日、25日、75日が設定されていることが多く見られます。

移動平均線のサンプル画像

移動平均線で何が分かる?

では、この移動平均線をどのように使うのでしょうか?
移動平均線は、期間中にこの値段で株を購入した人の平均の取得価格ですので、移動平均線より現在の価格が高ければ割高、低ければ割安との判断が出来ます。また、折れ線グラフですので、上下どちらかに傾く修正があり、その銘柄が上昇傾向にあるのか、下降傾向にあるのかといった判断材料にもなります。ただし、急激に株価が上下した場合、この指標を見て市場で買い注文や、売り注文が集まることもあり、割高と思っていても株価が上昇するケースなどもあり、相場が乱高下する局面では指標としての機能が働かない場合がある為、注意が必要です。
また、移動平均線の組み合わせで投資のタイミングを図ることも多く、例えば、日足チャートで、株価下落時に25日移動平均線(短期の移動平均線)が、75日移動平均線(長期の移動平均線)を下から上抜いた状況を【ゴールデンクロス】と呼びますが、株価が上昇に転じるサインとされております。

ゴールデンクロスのサンプル画像

一方で、株価上昇時に25日移動平均線(短期の移動平均線)が、75日移動平均線(長期の移動平均線)を上から下抜いた状況を【デッドデンクロス】と呼びますが、株価が下落に転じるサインとされております。

デッドクロスのサンプル画像

チャートの形から予測

中長期の投資を行う際は、チャートの形から予測することも広く用いられております。

ローソク足の基本

ダブルボトムとは、株価が下落トレンドから反転して上昇するも、失速し前回つけた安値付近まで下落するも、下げ止まって再び反転した場合にチャートの形がアルファベットの「W」の形になることを指します(下図参照)。前回につけた安値を更新しなかったことで、下落トレンドが終わったと考える投資家が多く、上昇トレンドに転じることが多い為、株価が反転するチャートの形として知られております。「W」の形の中心の高値を上回ると買いのサインだとされております。
また、ダブルボトムより強いチャートパーターンとしてトリプルボトムというチャートパターンがあります。ダブルボトムでは谷が2つ(安値を2回つける)だったのに対し、トリプルボトムでは谷が3つ(安値を3回つける)で、かつ2回目の安値が他の安値に比べて低いチャートの形を示すのが特徴です(下図参照)。3つめの安値が2つめの安値を下回らずに株価が上昇基調に転じたことで、大底をつけた(これ以上株価が下がらない)と判断され、ダブルボトムより強い上昇サインとして知られております。一般的には谷からの上昇時につけた2回の高値を上回ると買いのサインだとされております。
ダブルボトム、トリプルボトムに対して、上昇トレンドの株が天井圏に達した時に現れるのがダブルトップ・トリプルトップになります。保有銘柄が上昇して、売り時が分からない場合などに活用することも可能です。

ダブルボトムのサンプル画像 トリプルボトムのサンプル画像

これらのチャートパターンは、ローソク足を開発したとされる本間宗助が、相場の法則としてまとめた酒田五法と呼ばれる書物に既に説明されているなど、古くから重宝されてきたテクニカル分析の一つになりますので、興味のある方は書籍や、専門解説ページ等で研究されてみるといいかもしれません。

酒田五法(Wikipedia)

チャートの分析手法

チャートの分析手法は、大きく【トレンド系】と【オシレーター系】に分類され、ローソク足や酒田五法などは【トレンド系】の分析手法として扱われます。【トレンド系】は相場の方向性を予測するのに用いられるのに適した手法で、他には一目均衡表や、パラボリック、エンベロープ、エリオット波動などが代表的な手法として挙げられます。一方、【オシレーター系】は買われ過ぎ、売られ過ぎといった、相場の活況を分析する手法として一般的には短期の投資判断をする場合などに用いられます。代表的な分析手法としては、RSI、モメンタム、ストキャスティックス、サイコロジカルラインなどがあります。詳しい説明については、書籍や専門解説ページ等でご確認ください。

いずれの分析手法も投資判断を助けるものではありますが、100%予想が的中するものはありません。投資を行う際には、必ずご自身の判断と責任で行う必要があります。

ポイント

  • チャートには複数の種類がある
  • 一般的にはロウソク足がよく使われる
  • 始値より終値が高い場合を陽線として表示する
  • 始値より終値が低い場合を陰線として表示する
  • 移動平均線では5日・25日・75日を用いることが多い
  • 25日移動平均線と75日移動平均線の交差ポイントは売買のサインとして使われる
  • チャートの形状で今後の動向を予測する分析手法がある
  • チャートの分析手法はトレンド系とオシレーター系に大きく分かれる
  • トレンド系の分析手法は相場の方向性を予測する目的で使われる
  • オシレーター系の分析手法は買われ過ぎ・売られ過ぎを判断する目的で使われる

国内現物株式等のお取引に関するリスク及び手数料等について

株式投資等は株価等の変動により、投資元本を割り込むおそれがあります。

現物株式の取引手数料は各商品・各コースにより異なりますが、1注文ごとの手数料体系で50円から最大880円、1日約定代金合計額で変わる手数料体系では、100万円以下で無料、100万円超~150万円以下で880円、150万円超~200万円以下で1,100円、200万円超~300万円以下で1,540円、以降100万円単位超過ごとに295円ずつ加算され、上限はございません(いずれも税込表示)。

ただし、強制決済の場合には約定代金×1.32%の手数料(最低手数料2,200円)が適用されます(いずれも税込表示)。

実際のお取引に際しては、契約締結前交付書面および当社ホームページ等をよくお読みになり、お取引の仕組み、ルール等を十分ご理解の上、お客様ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。

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