クロス取引となる国内株式注文の一部取扱い変更(注文制御)について|SBIネオトレード証券

23/04/13 クロス取引となる国内株式注文の一部取扱い変更(注文制御)について

当社では、不公正取引の一形態である「仮装売買」(他の投資家を誤解させることを目的とした、実質的に権利の移転を伴わない有価証券の売買)を未然に防止する観点から、2023年5月15日(月)より、一部の注文を制御する仕様変更を実施いたします。

相場操縦的行為(仮装売買)の詳細はこちら

一般的に、同一市場において同一銘柄の売注文と買注文を同一時刻、同一価格で約定させる取引形態を「クロス取引」といいますが、このクロス取引のうち仮装売買との疑念を招きかねないご注文を制御するものです。
従来、現物株同士のクロス取引を注文制御の対象としておりましたが、2023年5月15日(月)より、ザラ場時間中信用取引同士のクロス取引も注文制御の対象といたします。

お客様にはご不便おかけいたしますが、ご理解賜りますよう何卒よろしくお願いいたします。

2023年5月15日(月)以降の注文制御に伴う具体的な発注事例(※ザラ場時間中)

パターン1 事前に信用取引で売注文「成行」を発注している場合 ※ザラ場(現物同士も同条件)

(例)

売り・買い 執行条件 判定
未約定 信用売付 成行
1 信用買付 成行、IOC成行 〇発注可
2 信用買付 指値・IOC指値・不成
※指値価格問わず
×発注不可
3 信用買付 引成・引指 〇発注可

※現物の寄付前の時間帯においては、「成行(寄成)」×「成行(寄成)」の発注ができません。

パターン2 事前に信用取引で売注文「指値」「不成」注文のいずれかを発注している場合 ※ザラ場(現物同士も同条件)

(例)

売り・買い 執行条件 判定
未約定 信用売付 指値100円,不成
1 信用買付 成行,IOC成行 ×発注不可
2 信用買付 指値(100円以上)
※指値・IOC指値・不成
×発注不可
3 信用買付 指値(99円以下)
※指値・IOC指値・不成
〇発注可
4 信用買付 引成・引指 〇発注可

ザラ場中に未約定の売り「指値」注文が発注されている状態で買い注文を発注される場合、売りの指値価格以上での指値注文は発注エラーとなります。
また、未約定の買い指値注文が発注されている状態で売り注文を発注される場合、買い指値価格以下での指値注文は発注エラーとなります。

【ご注意事項】

  • 発注時点で注文制御条件に該当した場合は「発注エラー」となり、市場へ発注されません。
  • 信用取引に関して、新規建て注文→返済注文のみではなく、同銘柄の返済注文→新規注文、新規注文と新規注文、返済注文と返済注文も注文制御の対象となります。
  • 上記の条件による発注であっても、①日々の出来高に対して発注規模が大きい注文、②売りと買いの数量が異なる注文、③直前値を変動させる指値での注文など、価格形成に影響を与える注文については、不公正取引(仮装売買)の疑いを持たれる可能性があります
  • 他の証券会社を併用したクロス取引についても、同様に不公正取引(仮装売買)と見なされる可能性があります。
  • 市場の価格形成に影響を及ぼす可能性が高いと判断される取引については、当社より売買動機等について直接お電話にて確認させていただく場合があります。
  • 指値訂正や執行条件の変更も受注制御のチェック対象となり、条件によっては、訂正を承ることができない場合があります。
  • 今回の注文制御では、引成・引指および特殊注文(逆指値・OCO注文・IFD注文・IFDO注文)は対象の範囲に含まれません。