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2026年の有望テーマ?イベント集中で注目の「スポーツ関連」11選

2026年の有望テーマ?イベント集中で注目の「スポーツ関連」11選

2026年の有望テーマ?イベント集中で注目の「スポーツ関連」11選

投資情報部 鈴木英之

2025/12/01

2026年の有望テーマ?イベント集中で注目の「スポーツ関連」11選

11月相場は売り先行後、値を戻す展開

11月の東京株式市場は、売りが先行する展開となりました。日経平均株価は10月末の終値52,411円(終値ベースで過去最高値)から、11月19日(水)には一時48,235円まで下落しました。米国発のAI・半導体株に対する利益確定売りの広がりや、米国の利下げ観測の後退、高市政権の積極財政への不安などが、株価下落の要因となりました。

しかし、11月下旬には反発の動きが見られました。米国で利下げ期待が回復し、AI・半導体株も落ち着きを取り戻したことがプラス要因となりました。日経平均株価は下落幅の半分程度を回復し、TOPIXは月末に過去最高値(11月13日)近辺まで値を戻しました。



■来週からはいよいよ「師走相場」

来週からはいよいよ師走(12月)相場に入ります。2025年最後の月を高揚感の中で締めくくりたいところですが、TOPIXの月ごとの平均騰落率(過去10年間)を見ると、12月は-0.15%で、2月の-1.54%に次いで冴えない月となっています。年末に向けては、慎重なスタンスで臨みたいところです。

ちなみに、12月になると例年、経済や株式に関連した書籍の多くが「2026年のタイムスケジュール」や「相場予測」を特集します。市場関係者はそれらを参考に、翌年の相場に思いをはせるものです。



2026年の主要タイムスケジュール(中央銀行会合や経済指標発表を除く)

現時点で把握されている2026年の主要イベントは以下の通りです。

・1/19~1/23 世界経済フォーラム年次大会(ダボス会議)

・2/6~2/22 ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック

・3/5~3/16 WBC(ワールドベースボールクラシック)2026

・3/16~3/19 エヌビディアGTC(AIカンファレンス)

・3月下旬  春闘集中回答

・6/11~7/19 FIFAワールドカップ26(米国・カナダ・メキシコ共同開催)

・6/14~6/16 G7会合(フランス・エヴィアン)

・8月下旬  ジャクソンホール会合

・9/19~10/4 アジア競技大会(名古屋)

・10/31~11/14 ダカール夏季ユースオリンピック(セネガル)

・11/3 米中間選挙投開票

・12/14~12/15 G20会合(フロリダ)

※予定は変更・修正される場合がありますのでご注意ください。



■なぜ今「スポーツ関連銘柄」か?

米中間選挙の注目度は高いものの、スポーツイベントも目白押しです。特にオリンピック、WBC、FIFAワールドカップが同じ年に開催されるため、「スポーツイベント集中年」といえそうです。

そこで、今回の「日本株投資戦略」では、一足早く「スポーツ関連銘柄」に注目します。スポーツイベントの集中が業績にプラスに働くと見られる銘柄を取り上げます。

株式市場では、各イベントの前や開催中に関連銘柄が注目される可能性があります。さらに、12月になると例年、経済や株式関連書籍で翌年のタイムスケジュールや相場予測が特集されます。その際、2026年のスポーツイベントの多さに気づく投資家も増えるでしょう。「日本株投資戦略」では、その前に関連銘柄を取り上げたいと考えています。



【銘柄一覧】2026年の有望テーマ?イベント集中で注目の「スポーツ関連」11選

コード 銘柄名 終値(円)
【11/27】
重要スポーツ・イベント・団体との関連性
2379 ディップ 2,139 WBC「東京プール」のメインスポンサー。大谷選手がアンバサダー
2593 伊藤園 3,259 ドジャース大谷選手とアンバサダー契約を締結、WBCで活躍に期待
3030 ハブ 783 英国風PUB。大型スポーツイベント多数で来店客数増加に期待
4922 コーセー 5,128 2029年度までロサンゼルス・ドジャースとパートナーシップ契約
7936 アシックス 3,826 冬季オリンピックで日本チームのオフィシャルウェア他を提供
8022 美津濃 3,015 侍ジャパンとオフィシャルユニフォームパートナー契約
8050 セイコーグループ 7,330 大谷選手が腕時計をプロデュース
8111 ゴールドウイン 2,962 スキー日本代表チームにオフィシャルユニフォーム
9201 日本航空 2,937.5 米大リーグ(MLB)と国際パートナーシップ契約
9202 ANAホールディングス 2,955 子会社である全日本空輸(ANA)がロサンゼルス・ドジャースとパートナーシップ契約
9766 コナミグループ 23,985 子会社であるコナミデジタルエンタテインメントがFIFA(国際サッカー連盟)とeスポーツの協業に関する契約
  • ※Bloomberg、会社発表データ、各種報道等をもとにSBI証券が作成。

一部掲載銘柄を解説!

■ハブ(3030)~スポーツイベント集中年は追い風?

1980年にダイエー創業者の中内氏がイギリスを訪れた際、英国のパブ文化に感動し、日本へ広めたいとの想いから同グループ内で創業したのが当社のルーツです。現在はスポーツや競馬などを観戦できるパブを展開しています。2025年8月末時点では、MIXI(2121)が20.0%、ロイヤルホールディングス(8179)が14.8%(いずれも発行済み株式数に対する保有比率)を保有する大株主です。

割引サービスを伴うメンバー会員は62万人(2025年8月末、前年同月比16万人増)と拡大しています。関東地方を中心に全国108店舗(同時点)を展開中です。

2026年2月期第2四半期(2025年3月~8月)は、売上高56.8億円(前年同期比4%増)、営業利益3.0億円(同12%増)でした。通期では売上高113億円(前期比6%増)、営業利益4.7億円(同3%増)を会社計画としています。上半期営業利益の通期予想に対する進捗率は65%で、前年同期の60%を上回り順調です。毎年2月末に100株以上を保有する株主を対象に、株主優待(優待カード)を実施しています。

重要なスポーツイベントの開催は、当社店舗への来店増につながりやすいとみられます。実際、2022年のFIFAワールドカップ開催時には、当社店舗でライブビューイングを実施した11月に株価が大きく上昇する局面がありました。





■伊藤園(2593)~世界的緑茶ブームも追い風?大谷選手の活躍が知名度向上に貢献か?

国内外で緑茶を中心とする無糖飲料を製造・販売している会社です。伊藤園(単独)を中心とする国内部門が売上高(連結消去前)の約7割(2025年4月期)を占めています。米シアトル発のスペシャリティコーヒーショップ「タリーズコーヒー」が国内売上高の36%(同)を占めています。米国を中心に海外にも展開し、海外売上高(連結消去前)は約3割です。

2025年4月期は、人流の回復や好天、価格改定(2024年10月)などにより、売上高は4,727億円(前期比4%増)と過去最高を更新しました。しかし、原材料価格の高騰に対して価格改定効果が遅れたため、営業利益は229億円(前期比8.2%減)と減益になりました。2026年4月期の第1四半期(2025年5~7月)は、売上高1,308億円(前年同期比4%増)、営業利益83億円(同17%増)と、年度最初の四半期としては順調な滑り出しです。全国的な高温・少雨に加え、広告宣伝効果も寄与しました。

健康志向の高まりに加え、抗酸化・解毒効果への認識が深まり、世界的に緑茶ブームが拡大しています。東証スタンダード市場に上場する調査会社グローバルインフォメーションの「緑茶の世界市場レポート2025年」によると、2024年の世界緑茶市場は158億ドル(1ドル=157円換算で約2.4兆円)でしたが、2030年には222億ドル(同約3.4兆円)に拡大する見通しです。

当社は米国を中心に海外展開を進めていますが、2024年にドジャースの大谷選手とアンバサダー契約を締結し、広告宣伝活動を展開しました。さらに、2025年からは球団としてのドジャース、およびMLB(メジャーリーグ・ベースボール)ともパートナーシップ契約を結んでいます。大谷選手のWBCでの活躍にも期待されますが、その後の米国での活躍も、当社のブランド価値向上に寄与しそうです。

なお、2026年4月期第2四半期の決算発表は12月1日(月)に予定されています。





■アシックス(7936)~業績拡大続きスポーツ・イベント関連銘柄の中核的存在?株価はやや調整気味で投資チャンスも

スポーツ用品の世界的大手で、ランニングシューズを中心に、各種スポーツ用品を展開しています。地域セグメント別売上高構成比(2024年12月期・消去前)は日本24%、北米19%、欧州25%、中華圏14%、オセアニア6%、東南・南アジア5%で、幅広く世界に分散しています。

2025年12月期第3四半期(2025年1~9月)は売上高6,250億円(前年同期比19%増)、営業利益1,276億円(同39%増)でした。全カテゴリー、全地域で売上が伸長し、粗利率の改善もあり、営業利益と四半期純利益が過去最高となりました。2026年12月期に営業利益1,300億円を目指す中期計画を推進してきましたが、25年12月期の会社計画営業利益は1,400億円で「1年前倒し達成」の見込みです。2029年12月期を最終年度とする中期計画は本決算発表時に公表される見通しです。

ミラノ・コルティナ2026オリンピック・パラリンピック冬季競技大会では、TEAM JAPANが着用するオフィシャルスポーツウェア、シューズ、バッグなどを製作し、提供します。





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