株価上昇のカギは好業績?成長期待の銘柄6選
株価上昇のカギは好業績?成長期待の銘柄6選

投資情報部 髙田航輝
2026/08/20
当ページの内容につきましては、SBI証券 投資情報部長 鈴木による動画での詳しい解説も行っております。東証グロース市場・スタンダード市場の中小型株を中心に、好業績が期待される銘柄や、投資家の皆様が気になる話題についてわかりやすくお伝えします。
新興株ウィークリー
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株価上昇のカギは好業績?成長期待の銘柄6選
今回は企業業績に注目して銘柄を探っていきます。
3月決算期銘柄のほとんどが、第1四半期の決算発表を終えています。半導体関連銘柄は業績が好調な銘柄も多いようです。また、2026年はスポットが当たりづらかった自動車関連にも業績好調な銘柄が出てきました。
株価上昇には、「企業の将来性への期待」と「利益成長」が必要不可欠であると思います。
そこで、発表された決算内容を確認し、株価上昇が期待できそうな好業績銘柄をピックアップしました。
【銘柄一覧】株価上昇のカギは好業績?成長期待の銘柄6選
| コード | 銘柄名 | 株価 【8/18・円】 |
第1四半期 営業増益率(%) |
今期予想 営業増益率(%) |
| 3374 | 内外テック | 4,170 | 612.5 | 82.5 |
| 3891 | ニッポン高度紙工業 | 7,020 | 107.6 | 69.8 |
| 4970 | 東洋合成工業 | 12,660 | 386.4 | 58.1 |
| 6855 | 日本電子材料 | 7,270 | 109.7 | 30.4 |
| 6918 | アバールデータ | 3,770 | 338.6 | 149.3 |
| 7266 | 今仙電機製作所 | 960 | 1689.6 | 47.2 |
- ※Bloombergデータ、Quickデータ、会社公表データ、各種報道等をもとにSBI証券が作成。
★スクリーニング条件
1.東証スタンダード市場または東証グロース市場に上場
2.時価総額3,000億円未満かつ3月期決算の銘柄
3.前期の純利益実績が黒字
4.会社予想の今期営業利益が前期比30%以上の増加
5.2027年3月期第1四半期の営業利益実績が前年同期比30%以上の増加
6.取引所または日証金、当社による信用規制・注意喚起銘柄を除く
- ※図表の銘柄は上記の条件をすべて満たしています。
- ※掲載の順番は銘柄コード順です。
一部掲載銘柄を詳細に解説!
日本電子材料(6855)
★日足チャート(6か月)

★業績推移(百万円)

◎半導体の検査に欠かせないプローブカードを製造
東証スタンダード市場に上場しており、時価総額は1,067億円です(※1)。
半導体検査用プローブカードの製造・販売を行っています。プローブカードは半導体製造のウエハー検査に用いられます。検査装置から、微細な針が多数ついたプローブカードを通じてウエハー上のチップの電極パッドに接触し、電気信号を送って良品か不良品かを判定します。チップを切り出す前にまとめて検査することで、不良品を早期に発見し、後工程における無駄なコストを削減することに貢献しています。国内でプローブカードを製造する同業他社としては、日本マイクロニクス(6871)が挙げられます。
海外売上高比率は53%です(※2)。主要な販売先としてマイクロンメモリジャパン株式会社、MICRON MEMORY TAIWAN Co.,Ltd.があり、2社への販売高は全体の約30%を占めています(※3)。
※1:2026年8月18日時点
※2:2027年3月期第1四半期
※3:2026年3月期の有価証券報告書を参照
◎第1四半期は増収増益、会社業績予想も上方修正
8月7日に発表された、今期(2027年3月期)第1四半期業績では、売上高が96億4,100万円(前年同期比77.3%増)、営業利益が30億9,400万円(同109.7%増)でした。生成AI市場の拡大に伴うデータセンター、メモリー向けのプローブカード需要が追い風となり、売上高が大きく伸びました。また、円安の進行も売上高に寄与しました。さらに、国内工場の高い稼働率が利益面に寄与しました。
売上高、各段階利益が当初の会社想定よりも伸びたことから、中間期と通期業績予想の上方修正も同時に発表されました。通期売上高は前回予想より10.3%増加して364億円(前期比24.0%増)、通期営業利益は前回予想より26.8%増加して94億5,000万円(同30.4%増)の会社予想となりました。
さらに、配当予想も上方修正されています。中間期の1株当たり配当金を前回予想の40円から60円に引き上げました。年間の予想1株当たり配当金は100円(前期比20円増)となり、予想配当利回りは1.37%です(※4)。
※4:2026年8月18日終値をもとに算出
◎株価と今後のポイント
8月7日の決算発表を受け、10日の株価終値は6,580円(前週末比+2.01%)でした。同日高値7,200円を付ける場面もありましたが、終値では大幅高とはなりませんでした。
一方で、翌営業日以降も株価は上昇基調を維持しており、18日の終値は7,270円です。
今後、株価が上昇するきっかけとなりそうなポイントは、通期業績予想の上方修正です。今回は中間期、通期の業績予想が上方修正されていますが、通期予想は中間期の増加分しか上乗せされていません。つまり、下期業績の伸びしろに関しては通期予想に反映されていない状態にあります。下期の業績想定を当初から据え置いている理由としては、プローブカード需要は堅調に推移すると見込んでいるものの、需要動向や不安定な為替相場を鑑みた結果と同社から説明されています。旺盛なデータセンターへの設備投資需要が継続すれば、同社の業績への追い風となり、さらなる業績予想の上方修正が期待できると思われます。
四半期ベースでみると、4四半期連続増収(前四半期比)となり、着実に売上高を伸ばしてきています。配当についても、2019年3月期以降で減配はなく、株主還元も強化されています。さらなる業績の上乗せと株価上昇を期待したい銘柄であると思われます。
今仙電機製作所(7266)
★日足チャート(6か月)

★業績推移(百万円)

◎シート・電装が主力の自動車部品メーカー
東証スタンダード市場に上場しており、時価総額は218億円です(※1)。
自動車用のシート、電装製品、電子製品を製造・販売しています。2026年3月期の全体の売上高のうち、シート・電装事業が74.9%、電子事業が19.3%を占めており、地域別売上高は日本が44.1%、北米が28.7%、アジアが27.2%です。同期における自動車部品関連の売上高は、本田技研工業系列向けが39.4%、マツダ系列向けが19.5%、三菱自動車工業系列向けが9.8%です。
※1:2026年8月18日時点
◎増収増益も、利益水準は回復途上
8月7日に発表された2027年3月期第1四半期の決算では、売上高が214億9,500万円(前年同期比2.5%増)、営業利益が5億1,900万円(同17.8倍)の増収増益でした。経常利益、四半期純利益については、前年同期比で黒字転換しています。通期の業績予想については修正はありませんでした。
年間の1株当たり配当金の予想は32円で前期比5円の増配計画です。予想配当利回りは3.33%です(※2)。
※2:2026年8月18日終値をもとに算出
◎株価と今後の展開
決算発表を受けた8月10日の株価終値は前週末比4円安の922円でした。
同社は中期経営計画で構造改革を掲げており、利益面については改善途上といえます。第1四半期の営業利益も飛躍的に伸びていますが、低迷していた利益からの反動増ということもあり、最高益を更新しているような半導体関連銘柄とは異なる見方をされるため、株価への反応も薄かったのではないかと考えられます。
長期的に見ると、2021年3月期の赤字転落以降、長らく業績の低迷が続いていましたが、2026年3月期の増益をみると最悪期は脱しつつあるような印象です。
北米拠点の集約などの構造改革や原価低減が奏功していると思われます。
2026年はAI・半導体関連銘柄が相場の主役であったといえますが、調整局面ではバリュー株が物色の対象になるのではないかと思われます。
同社の今期予想PERは8.86倍、前期実績PBRは0.36倍です(※3)。
今後は、グロース株の調整局面でのセクターローテーションや、構造改革の成果が着実に利益に貢献することにより、株価が上昇することを期待したいです。
※3:2026年8月18日時点
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