アンソロピック上場観測? 国内のAI関連銘柄をピックアップ!
アンソロピック上場観測? 国内のAI関連銘柄をピックアップ!

投資情報部 髙田航輝
2026/10/01
当ページの内容につきましては、SBI証券 投資情報部長 鈴木による動画での詳しい解説も行っております。東証グロース市場・スタンダード市場の中小型株を中心に、好業績が期待される銘柄や、投資家の皆様が気になる話題についてわかりやすくお伝えします。
新興株ウィークリー
※YouTubeに遷移します。
アンソロピック上場観測? 国内のAI関連銘柄をピックアップ!
今回は「AI」をテーマとして取り上げます。
アメリカではAIツールの「Claude(クロード)」を手掛けるアンソロピック社の上場について報道されており、スペースX(SPCX)と並んで、大規模IPOとして注目されています。
まだ、アンソロピック社の上場に関して、確定した情報は一部しか出ていませんが、AI関連銘柄が再度注目されるきっかけになりそうです。
2026年前半はAI・半導体関連銘柄が相場のけん引役になっていたといえます。ハイパースケーラーによるデータセンターの設備投資やメモリー価格の高騰などで恩恵を受ける会社、AI半導体に関連する会社、半導体製造装置の会社などが注目されました。
ところで、この「AI・半導体関連」というくくりですが、ハードの部分に注目した銘柄が多かったと思いませんか?
ソフト面、つまりAIを利用したサービスや、それを提供する企業にスポットが当たることは多くなかったと思います。
そこで今回は、ソフトの面でAIに関連した企業を探りました。
ハードの部分や製造面では設備投資が一巡すると、株価も落ちついた値動きになると考えられますが、AIを利用したサービスの盛り上がりは、ここから息の長いテーマとして扱われると思われます。
アンソロピック社の上場が話題となる中で、一足先に国内のAI関連銘柄を見ていきましょう。
【銘柄一覧】アンソロピック上場観測? 国内のAI関連銘柄をピックアップ!
| コード | 銘柄名 | 株価 【9/29・円】 |
投資のポイント |
| 3915 | テラスカイ | 2,203 | クラウド型顧客管理システム「Salesforce」の導入・活用を支援。Salesforceの知見を生かし、AI技術を取り入れた、AI駆動開発モデルの「BLADE」を提供。 |
| 4011 | ヘッドウォータース | 2,243 | 顧客企業へのAI技術導入に向けて、企画・提案、AIエージェントの実装・運用などの各工程をワンストップで行うサービスを提供。 |
| 4053 | Sun Asterisk | 524 | AI駆動開発モデル「HEART Development」を手掛ける。AIを利用して、速さとユーザー視点を両立するアプリ開発を提供。 |
| 4259 | エクサウィザーズ | 870 | AIエージェント機能を搭載した生成AIプラットフォーム「エクサベースAI」を提供。高度なセキュリティ対策や複数の生成AIモデルなどが利用可能。 |
| 5574 | ABEJA | 3,035 | AIの導入支援と周辺サービスの提供を行う。自社サービスの「ABEJA Platform」を提供したうえで、コンサルティングなどを行う。 |
- ※会社公表資料、各種報道、QUICKデータをもとにSBI証券が作成。
- ※銘柄コード順に掲載。
★スクリーニング条件
1.時価総額1,000億円未満
2.各種資料、報道などから「AI、人工知能」と関連しているとみられること。
3.会社予想の今期営業利益が前期比10%以上の増益
4.取引所または日証金、当社による信用規制・注意喚起銘柄を除く
一部掲載銘柄を解説!
テラスカイ(3915)
★日足チャート(6か月)

★業績推移(百万円)

東証プライム市場に上場し、時価総額は285億円です(※1)。
主な事業は、世界有数の顧客管理、営業支援システムであるSalesforceの導入支援を行っています。
2027年2月期の会社業績予想は、売上高が343億4,900万円(前期比22.4%増)、営業利益が25億4,100万円(同62.9%増)です。
年間の1株当たり配当金の会社予想は17円で、予想配当利回りは0.7%です(※2)。
同社はAI駆動開発モデルの「BLADE」を提供しています。
近年はAIの普及に伴って、AIを活用したコーディングの自動化が進んでいます。一方で、Salesforce開発を行う際に、予備知識がない人間が安易にAIを利用して構築を進めると、本番環境でのシステムエラーや、開発後のブラックボックス化など様々な副作用を引き起こします。同社はSalesforceのコンサルティングなどで培った、独自の知見を活用し、Salesforceの開発に適したAI駆動開発モデル「BLADE」を2026年5月から提供をしています。
Salesforceの導入支援を行っているため、どちらかといえば「SaaSの死」によって売られる(株価が下落する)銘柄であったといえます。一方でAI駆動開発モデル「BLADE」の提供はAIを利用して利益を生むビジネスです。サービスの提供開始から日が浅いため、直近発表された四半期決算では、「BLADE」の業績への寄与は確認されていませんが、AIで苦戦を強いられる企業という投資家のイメージが変わるかもしれません。
※1:2026年9月29日時点。
※2:2026年9月29日の終値にて算出。
エクサウィザーズ(4259)
★日足チャート(6か月)

★業績推移(百万円)

東証グロース市場に上場し、時価総額は844億円です(※1)。
DX・AX導入支援、顧客企業のAI人材を育てる研修サービス、生成AIプラットフォームの提供などを行っています。
2027年3月期の会社業績予想は、売上高が156億円(前期比30.0%増)、営業利益が23億円(同44.3%増)の増収増益計画です。
配当は前期まで実績がありませんが、2027年3月期には上場後初めて5円の配当を実施予定(中間配当はなし)です。予想配当利回りは0.5%です(※2)。
同社は生成AIプラットフォームの「エクサベースAI」を提供しています。AIエージェントが搭載されており、資料作成やデータの分析を行い、複雑な操作や繰り返しの作業を自動化してくれます。また、GPTやGemini、Claudeなど複数のモデルに対応しており、タスクによって最適なモデルを使い分けることが可能です。
8月12日に発表された2027年3月期第1四半期の決算発表では売上高が34億4,800万円(前年同期比41.0%増)の大幅増収でした。決算説明資料では、増収の要因として「エクサベースAI」が好調だったことが挙げられています。過去の業績を振り返ると、上場後赤字が継続していましたが、2025年3月期には営業黒字に転換しています。翌2026年3月期は各段階利益で黒字に転換しており、着実に実績を残しつつあります。
事業環境も追い風になっていると思われます。帝国データバンクの調査(※3)によると、有効回答企業10,312社のうち、生成AIを業務で活用している企業は34.5%でした。活用企業のうち86.7%が業務への効果があると回答しており、法人のAI活用は今後も拡大していくと思われます。AI活用企業の増加により、エクサウィザーズの業績の上振れが期待できます。
※1:2026年9月29日時点。
※2:2026年9月29日の終値にて算出。
※3:生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)。
【髙田のつぶやき】
最後までレポートを読んでいただき、ありがとうございます。
レポートの終わりに、AI関連企業を調べていて感じたことをお伝えします。
AI関連銘柄を探すとき、「すばらしいAIを開発している会社」「AIを使って日本を劇的に変える会社」を探そうと頭でイメージする人が多いのではないでしょうか?私も初めはそのようなイメージを持って銘柄を探していましたが、最終的にピックアップした銘柄は、もっと現実的な「法人に対して、AI導入を支援する」会社でした。
ChatGPTやGeminiなどのツールがある程度普及し、私たちにもAIは馴染みのあるものになってきたと思います。一方でAIを業務やビジネスで使いこなすには、もう少し時間がかかりそうです。セキュリティの問題やプロンプト入力のコツ、AI人材の育成やリテラシーの向上など、企業の課題は山積みです。AIはただPCにアプリを導入すればよいというものではなく、使いこなす人間がその機能を理解する必要があります。
AIデータセンターの巨額な設備投資や、半導体・メモリー関連企業の好業績など、特に2026年はAIの派手で輝かしい部分にスポットが当てられてきたと思います。
しかし、データセンターや半導体などのハードに関連する銘柄の大相場が終わった後は、AIを実際に使いこなすための実務支援を行う、「縁の下の力持ち」のような企業の相場が来るかもしれないと感じました。
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1日約定代金合計額で変わる手数料体系では、100万円以下で無料、100万円超~150万円以下で880円、150万円超~200万円以下で1,100円、200万円超~300万円以下で1,540円、以降100万円単位超過ごとに295円ずつ加算され、上限はございません。ただし、強制決済の場合には約定代金×1.32%の手数料(最低手数料2,200円)が適用されます(いずれも税込)。
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