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相場急落でも逆行高 年初来高値を更新した7銘柄

相場急落でも逆行高 年初来高値を更新した7銘柄

相場急落でも逆行高 年初来高値を更新した7銘柄

投資情報部 髙田航輝

2026/10/22

相場急落でも逆行高 年初来高値を更新した7銘柄

10月15日の国内株式市場は大幅な下落となりました。日経平均株価は過去3番目の下げ幅となる前日比3,318円34銭の下落でした。翌16日に反発したものの、軟調な展開が続いています。米新興クラウドサービス企業のコアウィーブの社債価格下落などが要因となり、2026年前半に相場上昇をけん引した、AI・半導体関連銘柄を中心に、株価は軟調に推移しました。

一方で指数の下落とは逆行して年初来高値を更新する銘柄も出てきています。

今回は相場が急落し、軟調に推移する中でも、株価が上昇しており、好業績が予想される銘柄を探りました。

10月下旬からは企業の決算発表が本格化してくるため、その前に、株価が上昇している銘柄を見つけたいと思います。

【銘柄一覧】相場急落でも逆行高 年初来高値を更新した7銘柄

コード 銘柄名 株価
【10/20・円】
年初来高値【円】
(高値更新日)
会社予想
営業増益率
【%】
今期予想PER
【倍】
7811 中本パックス 2,490 2,518
(10月20日)
30.8 8.59
4206 アイカ工業 4,409 4,460
(10月20日)
19.4 14.30
7085 カーブスホールディングス 1,017 1,049
(10月20日)
12.2 16.60
8876 リログループ 2,468.5 2,525.0
(10月16日)
10.3 16.61
4680 ラウンドワン 1,384 1,414
(10月16日)
14.9 19.92
3399 丸千代山岡家 5,120 5,170
(10月20日)
10.8 27.78
3091 ブロンコビリー 2,981 3,010
(10月20日)
35.5 34.48
  • ※QUICKデータを参照してSBI証券が作成。
  • ※会社予想営業増益率は営業利益の前期実績と今期会社予想の比較。
  • ※今期予想PERは会社予想の業績と10月20日の終値をもとに算出。

    ★スクリーニング条件
    1.時価総額5,000億円未満
    2.2026年10月15日から10月20日までに年初来高値を更新した銘柄
    3.今期の会社予想営業利益が黒字かつ前期比10%以上の増益
    4.取引所または日証金、当社による信用規制・注意喚起銘柄を除く(空売り規制銘柄は除外しない)

    掲載銘柄は上記の条件をすべて満たしています。
    掲載は今期予想PERが低い順です。

一部掲載銘柄を詳細に解説!

中本パックス(7811)

★日足チャート(6か月)

★業績推移(百万円)

【どんな会社?】

東証スタンダード市場に上場しており、時価総額は222億円です(2026年10月20日時点)。

同社グループは1941年に紙販売を目的とした「高広商会」が創業されたことに始まります。1988年に同社の前身である「関東中本印刷」が設立され、1991年に「中本パックス」に商号変更しています。

同社はグラビア印刷、コーティング加工、ラミネート加工、成型加工を手掛けています。具体例を挙げると、グラビア印刷はお菓子や冷凍食品の袋、レトルト食品の包装などで利用される技術です。他にも電子部材製造工程に用いられるNSセパレーターや電子部材包装に用いられる帯電防止・導電コートなどを製造・販売しています。

用途別売上高では食品関連が全体の64.6%を占めており、次いでIT・工業材関連が18.6%です(※1)。


※1:2027年2月期第2四半期累計の売上高より計算。


【中間期は増収増益で好調な決算】

10月13日に発表された2027年2月期第2四半期累計の決算では、売上高が280億6,800万円(前年同期比12.3%増)、営業利益が24億5,400万円(52.4%増)の増収増益でした。年間の1株当たり配当金の会社予想は82円で、予想配当利回りは3.29%(※2)です。なお、9月14日に会社の業績予想(中間期と通期)を決算発表に先立ち上方修正しています。通期の売上高予想は520億円から550億円(前期比10.8%増)に、営業利益予想は32億6,500万円から38億7,400万円(前期比30.8%増)にそれぞれ上方修正しています。

原材料やインキなどのコスト上昇に対する販売価格への転嫁、半導体や電子部品市場の需要拡大、コスト削減などが売上高、営業利益の押し上げに寄与しました。

※2:2026年10月20日時点。


【注目ポイント】

中間期時点では食品関連用途の売上高が全体の売上高の過半を占めていましたが、注目したいのはIT・工業材関連用途です。中間期の連結売上総利益をみると、食品関連が26億9,200万円(前年同期比17.2%増)だったのに対し、IT・工業材関連は15億400万円(同45.3%増)でした。金額自体は食品関連の方が大きいですが、売上総利益の伸びはIT・工業材関連の方が大きいです。また、中間期の売上総利益率を比較すると食品関連が14.8%に対し、IT・工業材関連が28.7%と高い水準にあります。IT・工業材関連では半導体関連の電子部品パッケージ材料などを扱っており、半導体需要の増加による成長が期待できます。また、9月末より稼働を開始したPDコーター(※3)の導入によって、新規参入が可能な領域に絶縁材料、回路形成、機能性コートなどの半導体・電子材料・電池材料分野が加わり、今後の成長と業績への寄与が期待されます。

半導体関連銘柄が苦戦するなかでも年初来高値を更新したことや、半導体・電子材料分野での成長が期待できることなどを踏まえると、投資妙味がある銘柄であると思われます。

※3:小型マルチコーターと量産コーターの中間の開発・試作向けの設備。

丸千代山岡家(3399)

★日足チャート(6か月)

★業績推移(百万円)

【どんな会社?】

東証スタンダード市場に上場し、時価総額は1,029億円です(2026年10月20日時点)。

同社の前身である有限会社丸千代商事は1980年に東京都で創業され、弁当のFC店としてスタートしました。また、1988年に「ラーメン山岡家」を茨城県に開店しました。
その後、1993年に札幌市で株式会社山岡家を設立し、2002年には株式会社丸千代商事を吸収合併し、現在の丸千代山岡家に商号変更しています。

同社は「ラーメン山岡家」などの運営事業を手掛けています。他にも「煮干しラーメン山岡家」や「餃子の山岡家」、「味噌ラーメン山岡家」を展開しています。筆者も地元の岐阜県の店舗でラーメンを食べたことがあります。

ラーメン事業の経営方針・戦略には他社との差別化を図る点がいくつかあります。まず、郊外を中心に全店を直営で出店しています。全店直営のメリットは店ごとの味のばらつきをなくすことができ、どの山岡家の店舗でラーメンを食べても、馴染みの味を堪能できることにあります。また、年中無休24時間営業を基本方針としているため、深夜帯のトラック運転手などのニーズを吸収することが可能です。

新規出店にも前向きで、2026年7月には全業態で合計200店舗に達しています。2027年1月期は15店舗の出店を計画しています。




【中間期決算は売上・各段階利益で過去最高】

9月11日に2027年1月期第2四半期の決算が発表され、中間期累計で売上高は228億6,800万円(前年同期比15.4%増)、営業利益は24億8,700万円(同27.0%増)の増収増益でした。売上高・各段階利益で過去最高を更新しています。年間の1株当たり配当金の会社予想は30円で予想配当利回りは0.58%です(※1)。また通期の業績予想は売上高が483億6,100万円(前期比12.5%増)、営業利益が51億8,400万円(同10.8%増)です。

アプリ会員増加や、SNSによる認知度向上、新規出店店舗の売上が好調だったことなどが売上高の増加に寄与しました。また、24時間営業の欠点でもある人件費、光熱費などのコストについては、計画よりも販管費比率を低く抑えることができ、利益増加に寄与しています。

※1:2026年10月20日時点。


【株価の推移】

同社の株価は上昇基調です。2021年1月の安値224円(株式分割考慮後)と比較すると、10月20日の高値5,170円は約23倍です。好調な企業業績や、認知度の上昇、株主優待の魅力に支えられ、上昇基調を維持していると思われます。

バリュエーションを確認すると丸千代山岡家の今期予想PERは27.78倍です。「一風堂」を手掛ける力の源ホールディングス(3561)は同25.13倍、「中華食堂日高屋」を手掛けるハイデイ日高(7611)は同25.36倍であり、丸千代山岡家のPERが突出して高いわけではありません(今期予想PERは各社とも会社予想の業績と10月20日の終値をもとに算出)。株価は上昇していますが、利益成長が伴っているため、他社と比較して目立った割高感は出ていないのではないかと思われます。

株主優待も魅力的なため、押し目を探りたい銘柄であると思います。

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