その1 歩み値とは?
歩み値とこれまで無縁だった方が当ページをお読みになると、目から鱗が出るような体験ができるよう心掛けて作成いたしました。
始めに、歩み値とは「朝9時の前場寄り付きから、午後3時の後場引けまでの取引の歴史を現した指標」です。
チャートでいうと、tickチャートのことで、それを数値として記録したものが歩み値です。
具体的には、何時何分何秒に、○円で○株約定した、またその約定値段は前回つけた値段から○円上がった(下がった)といったことが一目でわかるようになっています。
なお、SBIネオトレード証券で歩み値を見ることができる取引ツールは、
NEOTRADE S(スマートフォン版)または、NEOTRADE R(PCダウンロード版)の2つのみです。
その2 歩み値の画面の見方
一方で、歩み値とは何かを理解しても、ただ眺めているだけでは意味がありませんので、画面の見方について、NEOTRADE Sを例に実際に見ていきましょう。

(図A)画面の構成は左から「時刻、約定値、出来数量、前回比」の順に並んでいます。
株価動向を見るうえで、まず注目すべきは前回比の部分です。
▲1・・・前回約定値より1円上昇
▼1・・・前回約定値より1円下落
0・・・前回約定値と変わらず
赤い囲みの部分は0が続いていますが、直前が上昇(▲)だったのか、または下落(▼)だったのかが大事になります。
この例では▲の後に0が続いていますので、買いの勢いが続いたことを意味します。
値段が付く際、相場が弱いと売り手が買い板に注文をぶつけてきますが、強気の時は逆に売り板に買い注文がぶつかっていくことになります。
続けて、図Bの例もご覧ください。
この銘柄の場合、前回比の値が図Aに比べて大きいことが読み取れます。
これは、気配が薄いことを意味しており、総じて値段が動きやすい(飛びやすい)傾向にあることが分かるため、成行で飛びつくことなく、じっくりと指値で身構える戦略が適していると思われます。
また、約定時刻を見ると一目瞭然ですが、図Bの方は空白の時間が目立つ一方、図Aの場合は同じ秒の中でも断続的に約定が続いており、いかに取引が活発に行われている銘柄であったかが客観的にわかる指標となります。
出来高が多い銘柄の方が、結果的に取り組みやすいため大口の注文が入りやすく、その動きに追随する個人投資家にとっては活路が見出しやすいといえるでしょう。
■まとめ
- 歩み値とは1日の株価の歩みである。
- 前回比を見ることで相場の方向性と強弱を把握する。
- 時刻の過密度から商いの頻度を掌握する。
その3 当社の独自の機能
歩み値についての理解が深まってきたところで、当社の独自の機能について2つご紹介させていただきます。
1つ目はフィルター(絞込)機能です。
全ての取引の記録がわかるメリットがある反面、情報量が多すぎるというデメリットもあるため、特定の条件に合致したものだけを抽出する機能を搭載しています。
約定値は「以上、以下、同値※」、出来数量は「以上、以下」のパターンから選択可能です。
※同値はNEOTRADE Sのみ搭載しています。
図Cは絞込機能がOFFになっている状態で、図Dは「出来数量5000以上」という条件で絞込をONにしている状態です。大口の注文に絞って取引状況を確認したい場合等に有効的な使用方法だと思われます。
2つ目は歩み値からの注文機能です。
これは、他の画面に切り替える手間と時間を省き、同一画面内で迅速に取引を完結させるべく、考案いたしました。
切替方法は歩み値(一覧)部分をワンタップするだけという至ってシンプルな方法です。
注文モードでは、現物や信用取引、そして先物OP取引まで幅広く対応しております。
なお、約定値をタップすると、タップした部分の値が画面下部にある価格欄に自動反映されます。
価格、数量の入力が終わると注文ボタンを押して内容確認画面へと切り替わります。
歩み値に関するご案内は以上となります。今後のお取引の一助となりましたら幸いです。