大引指(おおびけさし)注文
大引け(後場引け)のみという執行条件を付した指値注文で、価格を指定して、取引が成立しても良い範囲(上限、下限)を決める注文方法です。
大引指注文は、指定した価格より不利な価格では取引が成立しません。このため、相場が急変した場合においても、想定外の価格での約定を避けることができます。ただし、約定しない場合があるので注意が必要です。
大引指注文は大引けのみ有効な指値注文です。 (指値注文の詳細はこちら)
前営業日の16:30以降、翌営業日の注文が予約できます。

大引指注文を使う場合の一例

現在の相場環境から翌営業日以降、株価が高くなると予想しているため、大引けで新規に買いポジションを建てたい。
成行注文の場合は、制限値幅の上限分の資金(余力)が必要な為、自分でこれ以下であればポジションを建てても良いと考えている価格での大引け指値にすることで、建てられる株数を増やしたい。
しかし、日中は相場が乱高下する可能性があるほか、日中に相場を見て価格調整をする時間もないので、保証金不足が発生しないように、前営業日から大引けを指定した指値注文ができる大引指注文を使う。
注意事項
- 市場で指値価格に達したとしても、注文は成行優先・時間優先の順で約定処理がされるため、必ずしもお客様のご注文が約定するとは限りません。また、発注数量の全数量ではなく、一部数量のみ約定する場合もございますので、ご留意ください。
- 買い注文で指値価格を現在価格より高い価格に設定した場合、現在価格が既に指値価格より安い価格をつけているため、発注後、すぐに現在値近辺で取引が成立します。同様に、売り注文で現在価格より安い指値価格を設定した場合、現在価格が既に指値価格より高い価格をつけているため、発注後、すぐに現在値近辺で注文が成立します。
- 特別約定またはザラ場引け時は注文が失効する場合があります。