配当金
株式の配当金とは、「株主に分配される現金」のことです。
ただし、利益が出たから必ず支払われるものではなく、また、配当金の金額も銘柄ごとに異なります。
なお、配当金が支払われる頻度や時期も、銘柄によって異なり、年に1回のみ配当が支払われる企業から年2回(半期毎)、年4回(四半期毎)と様々です。
株価に対する配当金額(年額)を%で示したものを【配当利回り】といいます。銘柄選びの判断材料の一つとして用いられることも多く、各種投資情報で確認することが可能です。

配当金を受取る権利を得るためには、権利確定日(株主が配当金などを受け取る権利が確定する日)に株式を保有している必要があります。
ここで注意しなければならないのが、株式は市場での購入日(約定日といいます)と、実際にお客様への受渡しが行われる日(受渡日といいます)が異なり、受渡日をもって株主としての権利を得られるようになるという点です(約定日の2営業日後が受渡日になります)。
例えば、以下カレンダー上で31日が配当金を受取る権利を得られる日(権利確定日といいます)である場合は、29日の取引終了時間までに株式を購入しておく必要があります。この配当金の権利が得られる取引最終日のことを権利付最終日といいます。
なお、翌30日には同株を売却しても、29日に株式を購入したことで31日には株を保有している状態になるため、配当金を受取ることができます。この配当金の権利付最終日の翌営業日のことを権利落ち日(配当落ち日)といいます。
なお、権利落ち日には一般に、一株当たりの予想配当金分だけ株価が下落することが想定されますが、現実には株価は様々な要因で変動することに注意が必要です。
株主優待
株主優待は、企業が株主に対して企業の優待券や、割引券、食料品やオリジナルグッズなどの特典を提供する制度のことを言います。
株主優待制度を設けている企業であっても、保有している株式数に応じて優待の条件やもらえる商品が変わるなど、企業によって内容は異なります。
企業にとって株主優待は、自社商品の提供や、自社サービスの優待券の提供による自社のPRという要素もありますが、安定した株主を確保することも目的の一つとされています。
このため、長期に保有することを株主優待付与の条件としたり、保有期間と株数によって提供する優待の内容を優遇したりする制度を導入している場合もあります。
なお、株主優待を受取るためには、配当金と同様に権利確定日までに株式を保有している必要があります。
ポイント
- 配当金とは、株主に支払われる現金のこと
- 配当金は、利益が出た場合に必ず支払われるものではない
- 配当金の金額・時期・頻度は、企業によって異なる
- 株主優待とは、企業が株主に対して企業の優待券やオリジナルグッズなどの特典を提供する制度のこと
- 配当金や株主優待を受取るには、権利確定日の2営業日前の権利付最終日までに株式を購入する必要がある