大引指(おおびけさし)注文
大引け(後場引け)のみという執行条件を付した指値注文で、価格を指定して、取引が成立しても良い範囲(上限、下限)を決める注文方法です。
大引指注文は、指定した価格より不利な価格では取引が成立しません。このため、相場が急変した場合においても、想定外の価格での約定を避けることができます。ただし、約定しない場合があるので注意が必要です。
大引指注文を使う場合の一例
- 週末リスクを回避するためにポジションは持ち越したくないので金曜日の大引けで約定させたい。
ただ、金曜日の午後は時間がなく引指注文は使えないので、前営業日から出せる大引指注文を使用する。
注意事項
- 市場で指値価格に達したとしても、注文は成行優先・時間優先の順で約定処理がされるため、必ずしもお客様のご注文が約定するとは限りません。また、発注数量の全数量ではなく、一部数量のみ約定する場合もございますので、ご留意ください。
- 買い注文で指値価格を現在価格より高い価格に設定した場合、現在価格が既に指値価格より安い価格をつけているため、発注後、すぐに現在値近辺で取引が成立します。同様に、売り注文で現在価格より安い指値価格を設定した場合、現在価格が既に指値価格より高い価格をつけているため、発注後、すぐに現在値近辺で注文が成立します。