値幅指定注文
IFD・IFDO注文の売却注文(DONE側)において、執行条件で上下値幅を選択できる方法です。新規注文(IF側)が約定した場合にその約定価格を基準に上下の価格を計算し売却注文が予約できます。
例えば、買いから取引を開始して、損切りは約定価格から30円下落した価格、利益確定は約定価格から50円上昇した価格にそれぞれ設定したい場合などにご活用いただけます。
注文例1:IFD注文(指値+指値)
相場見通し
寄付きから上昇する確率が高い銘柄で過去の上昇時と同じ相場環境
戦略
チャート上では天井圏に近づいており、購入後は早めに利益確定をしておきたい
注文方法
寄成注文と値幅指定指値注文を組み合わせたIFD注文を発注
注文例2:IFDO注文(寄成+OCO(値幅指定))
相場見通し
NYの株式市況が上昇しており、翌日は日本株も上昇すると予想。ただし、翌日の日本時間には経済指標の発表があり、発表内容次第では下落の懸念が残る
戦略
寄付は騰勢が強いと思われるが、発表時間は10時なので、寄付きで購入して、OCO注文で利益確定の売り注文と、損切り注文の予約をしておきたい。ただし、通常のOCO注文では始値が跳ね上がった場合、OCO注文の利益確定売りの指値価格を超えてしまう懸念があるため、値幅指定を行って注文することにした
注文方法
寄り付きは成行で買い注文(寄成注文)を発注して、同注文の約定値に対して、利益確定【+50円】、損切りの逆指値
【-30円】のOCO注文が自動発注されるように設定してIFDO注文を発注
注意事項
- IFDの子注文で逆指値を設定する場合は、値幅指定はご利用いただけません。
- IFD、IFDO注文の子注文は、親注文の数量が全量約定した時点で発注されます。部分約定では発注されません。
- IFDO注文の子注文で、逆指値条件達成後の執行条件を「成行」にされた場合、価格変動の大きな銘柄や出来高の少ない銘柄では予想以上に高い(安い)価格で約定することがあります。
- IFD、IFDO注文の子注文で設定された発注価格が銘柄の値幅制限を越えている場合、子注文が発注される時点でエラーとなり、失効(キャンセル)されます。
- IFD、IFDO注文で注文期限を指定される場合、親注文は成行注文、指値注文、逆指値注文のいずれかをご指定ください。
- IFD、IFDO注文で注文期限を指定される場合、子注文は指値注文、逆指値注文のいずれかをご指定ください。
- IFD、IFDO注文で複数単元を発注し、親注文が異なる価格で約定した場合、平均約定値段を基準に指定した値幅で発注がされます。