IFD(アイエフディー、イフダン)注文
IFD注文とは「If Done(もし取引が成立したら)」を略したもので、「イフダン注文」とも呼ばれます。新規注文とそれに続く決済注文(反対売買の注文)を同時に発注するもので、一つ目の注文(親注文:IF側)が約定すると、それに続く注文(子注文:DONE側)が自動的に発注されます。
現物取引の場合は買付注文と売却注文予約、信用取引の場合は新規建て注文と返済注文予約を同時に発注します。決済注文の出し忘れが無くなるため、取引の自動化や取引時間中にトレードツールから操作ができない場合などのリスクコントロールに役立ちます。
IFD注文では子注文の指値価格や逆指値条件を、親注文の約定価格を基準に設定する「値幅指定注文」にすることもできます。
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親注文・子注文の別 | 注文の種類 |
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親注文(IF側)で選択できる執行条件 | 成行、寄成(成行+寄付)、引成(成行+引け)、指値、寄指(指値+寄付)、引指(指値+引け)、不成(指値+不成)、逆指値S注文(成行、指値) |
子注文(DONE側)で 選択できる執行条件 |
価格指定(指値、寄指、引指、不成)、値幅指定(指値、寄指、引指不成)、逆指値S注文(成行、指値) |
注文例1(指値+逆指値S)
相場見通し
現在値【1,000円】の銘柄が【980円】付近で押し目をつけて上昇トレンドに転じると予想
戦略
【950円】の支持線を割り込むと一段安の可能性が高いので、同水準で逆指値を入れて、成行で売っておきたい
注文方法
そこで、買付注文後に自動的にリスク限定の逆指値S注文をだせるIFD注文を発注

注文例2(寄成+指値(値幅指定))
相場見通し
寄付きから上昇する確率が高い銘柄で過去の上昇時と同じ相場環境
戦略
チャート上では天井圏に近づいており、購入後は早めに利益確定をしておきたい
注文方法
寄成注文と指値注文(値幅指定)注文を組み合わせたIFD注文を発注

注意事項
- 子注文では、親注文の約定価格に対して設定した値幅を加えて指値売注を発注することができます。ただし、逆指値では値幅指定はご利用いただけません。
- 子注文は、親注文の数量が全量約定した時点で発注されます。部分約定では発注されません。
- 子注文で、逆指値条件達成後の執行条件を「成行」にされた場合、価格変動の大きな銘柄や出来高の少ない銘柄では予想以上に高い(安い)価格で約定することがあります。
- 注文期限を指定された場合、親注文では成行注文、指値注文、逆指値注文のいずれかをご指定ください。
- 注文期限を指定された場合、子注文では指値注文、逆指値注文のいずれかをご指定ください。
- 子注文で設定された発注価格が銘柄の値幅制限を越えている場合、同注文は発注時点でエラーとなり、失効(キャンセル)されます。
- 逆指値(親注文・子注文共通)条件が大引け価格で達成された場合、条件達成後の自動注文が発注できず失効(キャンセル)されます。期間を指定されている場合でも、自動注文内容は翌営業日に引き継がれないため、改めて発注をいただく必要があります。
- 子注文が差金決済に該当する場合、親注文が約定後に子注文が発注される時点で、注文が失効(キャンセル)されます。