ザラ場とは?板寄せとの違いと値段が決まる仕組みを解説

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ザラ場とは?板寄せとの違いと値段が決まる仕組みを解説ザラ場とは?板寄せとの違いと値段が決まる仕組みを解説

ザラ場(ざらば)という言葉について、時間帯を指すのか、それとも売買のやり方を指すのか分からず悩んでいませんか?相場の解説やニュースで頻繁に見かけるものの、正確な意味を掴みにくいですよね。
本記事では、ザラ場の基本的な意味や取引時間、その間に株価(値段)が決まる仕組みまで分かりやすく解説します。

ザラ場とは

ザラ場(ざらば)とは、株式市場の取引時間(9:00~11:30を前場(ぜんば)、12:30~15:30を後場(ごば))において、最初の株価(寄り付き)が決まった後から、取引が終了する(前場引け/後場引け)までの間の時間帯を指します。この時間帯は常に売買注文が受け付けられ、条件が合致すれば取引が連続して成立していくのが特徴です。
また、「ザラ場」という言葉は、単にその時間帯そのものを表すだけでなく、その間に繰り広げられる売買の方法(ザラ場方式)を指す場合もあります。株式投資の解説やニュースでは、取引時間中の市場の動きや値動きを表現する言葉として頻繁に使われています。
なお、株の取引時間(市場が開いている時間)を詳しく解説する内容は以下をご参照ください。

ザラ場という呼び方の由来

「ザラ場」は、読み方を「ざらば」と言います。その呼び方の由来については諸説ありますが、一般的には「ザラにある(いくらでもある)普通の場(時間帯)」という意味から名付けられたのではないかと言われています。

この言葉が登場した背景を遡ると、明治期の取引所における「ザラバ時代」という描写に見ることができます。当時は特定の取引タイミング(大引けなど)に限らず、ザラにある他の時間帯でも広く投機のチャンスが広がったことから、このように呼ばれるようになったという見方もあります。

引用元:日本取引所グループ ワーキング・ペーパーVol.41

ザラ場と板寄せの違い

株式市場では、同じ1日の中でも時間帯によって売買を成立させる方法(取引方式)が切り替わります。朝一番に最初の株価を決める「寄り付き」や、一日の取引を締めくくる「引け」のタイミングでは板寄せ(いたよせ)方式が採用されます。一方、その間の時間帯である「ザラ場」では、注文が到着するたびに連続して取引を成立させるザラバ方式へと移行します。

このように、市場の状況や時間帯に合わせて2つの方式を使い分けることで、円滑な価格形成が行われています。それぞれの特徴と違いは以下の通りです。

取引方式 値段の決まり方(価格形成) 主に使われる場面(時間帯)
板寄せ方式 売りと買いの注文を1つの「板」に集約し、需給が完全に一致する単一の価格(始値・終値)を決定する。 寄り付き(取引開始時)
引け(取引終了時)など
ザラバ方式 提示されている気配値に対して、条件が合致した注文から順次、連続的に売買を成立させていく。 ザラ場(寄り付きから引けまでの間の時間帯)
値段の決まり方(価格形成) 売りと買いの注文を1つの「板」に集約し、需給が完全に一致する単一の価格(始値・終値)を決定する。 提示されている気配値に対して、条件が合致した注文から順次、連続的に売買を成立させていく。
主に使われる場面(時間帯) 寄り付き(取引開始時)、引け(取引終了時)など ザラ場(寄り付きから引けまでの間の時間帯)

板寄せで1つの値段が決まる流れ

板寄せ(いたよせ)方式では、その時点までに出されているすべての注文を「同時に出されたもの」とみなして処理を行います。注文が出された時間は考慮せず、価格優先の原則(高い買い注文・低い売り注文を最優先する)のみに基づき、需給が一致する単一の約定値段を決定します。

この方式は、前場と後場それぞれの始値(寄り付き)や終値(引け)を決めるタイミング、および売買が一時的に中断した後の再開時などに使われます。

板寄せは限られたタイミングで公平な価格(値段)を決定するために欠かせない仕組みです。

引用元:大引け(おおびけ)の特徴と活用方法

ザラ場で値段が決まる仕組み

ザラ場では、「価格優先の原則」と「時間優先の原則」という2つの基本ルールに従って、売り注文と買い注文をリアルタイムで突合されます。そして、条件が合致した注文から順番に、連続して約定(売買成立)していきます。

では、この価格と時間の2つの原則とは具体的にどのような仕組みなのでしょうか。それぞれの詳細について詳しく見ていきましょう。

価格優先の原則

価格優先の原則とは、買い注文は「価格の高いもの」が、売り注文は「価格の安いもの」が先に成立します。投資家は、安い価格で株を購入して、高い価格で株を売却することが目的ですので、買い注文では株を売却したい投資家に最も有利な高い価格の注文が、売り注文では株を購入したい投資家に最も有利な価格の安い注文が優先して約定されます。

例えば、ある株に対して以下のように値段の異なる注文が同時に存在する場合を考えてみましょう。

買い注文 Aさんの「1,005円の指値」と、Bさんの「1,000円の指値」では、より高い値段を提示したAさんの注文が先に成立します。
売り注文 Cさんの「995円の指値」と、Dさんの「1,000円の指値」では、より安い値段を提示したCさんの注文が先に成立します。

時間優先の原則

時間優先の原則とは、同じ値段の注文が複数ある場合、市場(取引所)に早く発注されて受け付けられた注文から順番に約定(売買成立)していくルールです。

例えば、ある銘柄の株価が1,000円のときに、以下のような順番で買い注文が入ったとします。

  1. 午前10時00分: Aさんが1,000円で「1万株」の買い注文
  2. 午前10時01分: Bさんが1,000円で「5,000株」の買い注文

この場合、以下の処理が行われます。

  • 価格が同じ場合、時間が早い方から約定させる
  • Aさんの注文がすべて約定しないとBさんは約定しない

このように、指値注文で価格に差がない場合は、完全に「スピード勝負(時間の先後)」で成立順が決まる仕組みになっています。

引用元:日本取引所グループ「売買成立の方法」

ザラ場高値・ザラ場安値とは

ザラ場高値(ざらばたかね)とザラ場安値(ざらばやすね)とは、一日の取引時間中にリアルタイムで成立した取引の中で、最も高かった値段と最も安かった値段のことです。朝一番の「始値」や一日の終わりの「終値」とは別の指標であり、取引時間中の激しい需給の変化を反映した数値となります。

そのため、相場の解説やニュースでは、寄り付きや引けの価格(板寄せ価格)ではなく、この取引時間中の値動きを基準にするという意味で「ザラ場ベース」という言い方が頻繁に用いられます。

ザラ場に注文を出すときの考え方

ザラ場(取引時間中)では、すでに「板」に並んでいる取引所に発注済みの注文と自分の注文条件が合致した時点でリアルタイムに約定します。そのため、価格を指定する「指値(さしね)注文」を出す場合、自分の決めた価格まで相場(株価)が動いてくれないと売買は成立しません。
このような仕組みから、ザラ場での取引においては「売買の成立スピード」と「希望する価格」のどちらを重視するかによって、適した注文方法の選び方が変わってきます。

早く約定させたい場合 価格よりも取引の成立を最優先に急ぐなら、「成行(なりゆき)注文」が有効です。
値段を優先したい場合 不利な価格での約定を避け、狙った価格以下(または以上)の有利な条件で取引を成立させたい場合は、「指値注文」が有効です。

市場の状況やご自身の投資スタイルに合わせて、最適な発注方法を柔軟に選ぶことが大切です。

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本記事のまとめ

  • ザラ場とは
    寄り付きで最初の株価が決まってから引けまでの、連続して売買が行われる取引時間帯やその方式のことです。
  • 値段が決まる仕組み
    リアルタイムに注文を処理する「ザラバ方式」では、価格優先・時間優先の2つの原則に基づいて、条件に合致した注文から順次取引が成立します。
  • 板寄せとの違い
    寄り付きや大引けなどの節目で使われる「板寄せ方式」は、ザラ場のようにリアルタイムに小分けで成立させず、注文を一度すべて集めて「全員が同じ1つの価格で一斉に」約定させる点が異なります。

自身のライフスタイルや投資戦略に合わせ、注文出すタイミングや時間帯ごとの特徴をうまく活用していきましょう。

よくある質問

ザラ場と寄り付きは何が違いますか?

「寄り付き」はその日の取引開始時に最初に売買が成立する瞬間(場面)を指します。一方、「ザラ場」は寄り付きが終了した後から取引終了(引け)までの間、売買が継続して行われる時間帯そのものを意味します。

ザラ場引けとはどういう意味ですか?

「ザラ場引け」とは、前引けや大引け(後場引け)の時点で引けの板寄せによる新たな売買が成立せず、ザラ場中についた最後の値段のままでその日の取引が終了することを指します。

「引成や引指で注文をしていたのに失効になりました。なぜですか?(ザラ場引け)|FAQ

ザラ場では希望した値段で約定しますか?

必ずしも希望した値段で約定するとは限りません。ザラ場ではリアルタイムに注文が突き合わされるため、価格を指定する指値注文を出しても、市場の需給条件が合わなければ売買が成立しない場合があるためです。また、指値注文を発注した場合で、指値の価格がついた場合でも、時間優先の原則で注文が成立しない場合もあります。

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