回転日数とは?信用取引に利用される指標を紹介

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回転日数とは?信用取引に利用される指標を紹介回転日数とは?信用取引に利用される指標を紹介

回転日数とは?

回転日数とは、信用取引で新規建てしたポジション(買いまたは売り)が、返済されるまでにかかった平均の日数を示す指標です。
金融分野でいう「回転」とは、一連の取引を開始してから終了するまでという意味で多方面で用いられます。
転じて、特定の資産がどの程度活用されているかをみるために、売上を売掛金で除して回転率を求めるというように利用されます。
株式取引では、売買代金に対して発行済株式数の比を求め、「何回転したか」というように流動性を見るための分析に用いられます。
信用取引における「回転日数」は、融資残高や貸株残高(信用取引で現在残っている建玉)がどれだけの期間で解消(返済)されうるかを数値化したものです。
信用取引における回転日数は、取引の活発度合いを示し、投資家にとって投資判断の重要な指標といえます。
なお、回転日数は「回転期間」とも呼ばれることがあり、両者はほぼ同じ意味で用いられます。

回転日数の計算方法

回転日数は以下の計算式で算出されています。
回転日数 ={(融資残高株数の5営業日平均+貸株残高株数の5営業日平均)×2}÷{(融資新規株数+融資返済株数+貸株新規株数+貸株返済株数)※÷営業日数(5営業日)}
※上記の融資・貸株新規株数、返済株数は5営業日分の合計株数で計算

回転日数が短い場合、信用取引が迅速に決済され、資金が早く循環していることを示します。
逆に回転日数が長い場合、建玉が長期間残るため、投資家が資金を効率的に活用できていない可能性を示唆します。
この指標は、特に信用取引のリスク管理や市場の流動性の分析において有用とされています。

当社ではマーケット情報にて回転日数を確認することができます。

回転日数の計算方法

回転日数の指標と相場の見方

回転日数は、信用取引の取引頻度を示す指標で、相場の活発度を見極めるために有用とされています。
短い回転日数の場合は市場が活発で、投資家が積極的に取引していることを示し、強気相場や上昇トレンドに関連することが多いとされています。
反対に、回転日数が長い場合は、取引が鈍化していることを意味し、相場が停滞または弱気相場にある可能性を示唆するとされています。
これにより、投資家は市場の流動性や方向性を予測し、売買のタイミングを判断する材料として活用できます。

10日前後

回転日数が10日前後の場合、相場は活況で取引が活発に行われている状態と判断されます。
これは買い建玉や売り建玉の決済がスムーズに行われ、市場にエネルギーがあることを示します。
一方、回転日数が5日以下になると過熱感が強くなり、相場の天井や底が近い可能性があると見なされます。
逆に回転日数が長い場合は取引が停滞気味で、含み損を抱える塩漬け状態が多く、相場が反転しても戻りが鈍くなる傾向があります。

5日より短い日数

回転日数が5日より短い場合、相場は非常に活発であることが示唆されます。
この状態は、投資家が頻繁に売買を行い、資金が速やかに循環していることを意味します。
通常、強気相場や上昇トレンドの時に見られる傾向です。
取引が迅速に行われるため、株価は短期間で大きく動くことが多く、市場の流動性も高い状態です。
また、投資家の心理が積極的であり、買い圧力が強いことが多いです。
このような状況では、リスクが高い反面、短期的な利益を狙うトレーダーにとってはチャンスとなります。

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まとめ

回転日数は、融資残高や貸株残高(信用取引で現在残っている建玉)がどれだけの期間で解消(返済)されるかを数値化したものです。
信用取引の場合、証券会社が証券金融会社から資金や株券を調達し、返済するまでに要した日数を「回転日数」として計測します。回転日数が短い場合、信用取引が迅速に決済され、資金が早く循環していることを示します。
ただし、回転期間が短すぎると過熱感が強くなり、相場の天井や底が近い可能性があると見なされますので注意が必要です。
回転日数が長いということは、建玉が長期間残っている状態のため、投資家が資金を効率的に活用していない可能性を示唆し、取引が停滞気味であることを示唆します。

信用取引研究所
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