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株のデイトレード(またはデイトレ)を始めたものの、数千以上もある銘柄の中から「どんな銘柄がデイトレードに向いた銘柄なのかわからない」と悩むトレーダーは少なくありません。
本記事では、デイトレードに適した銘柄を選ぶための条件や、ランキングやスクリーニング機能を使って効率よく候補を選ぶ具体的な手順まで、初心者にもわかりやすく解説します。
デイトレの銘柄選びで確認する条件
デイトレードは当日中にすべてのポジションを決済して取引を終えるため、中長期投資とは全く異なる視点で銘柄を選ぶ必要があります。限られた時間の中で着実に利益を狙うためには、以下の4つの条件を必ず確認しましょう。
- 流動性(注文がすぐに成立するか)
- 値動きの大きさ(十分な利益を狙える価格変動幅があるか)
- 材料(その日に買いや売りの動機となるニュースがあるか)
- 必要資金(自分の投資体力に見合っているか)
「投資対象とする銘柄」の判断基準を決めておくことは、特にデイトレードでは重要なポイントです。
なお、デイトレードの基本的な仕組みや取引にかかるコスト、メリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
それでは、銘柄選びで外せない4つの条件について、それぞれ具体的に見ていきましょう。
売買代金と出来高を確認する
デイトレードにおいて、重要視すべき指標の一つが「売買代金」と「出来高」です。これらが極端に少ない銘柄は、取引をしている投資家が少ないことを意味します。そのため、自分が「買いたい」「売りたい」と思った瞬間に相手となる注文が板※に存在せず、希望する価格で約定しにくくなります。
※銘柄ごとの売り注文と買い注文の数量・価格を価格帯別に一覧表示した表
デイトレードのルールを厳守する場合、取引時間中に希望する価格での取引が成立しなければ、引けに成行注文で反対売買を成立させることが必要になりますが、売買代金や出来高が少ない銘柄では、注文自体が少ない為、想定外の価格で取引が成立するリスク、取引が成立しないリスクが高くなってしまいます。
デイトレードに適した売買代金や出来高の具体的な目安水準は、市場の地合いや銘柄の特性によって変動するため、正解はありません。しかし、一般的には取引板が厚く(取引されている株数が多い)、大口の注文が入っても株価が不自然に飛び跳ねないような、常に活発な売買が行われている銘柄を選ぶことがリスク管理の基本とされています。
値動きの大きさを確認する
デイトレードで利益をあげるためには、株価にある程度の「値動きの大きさ(ボラティリティ)」があることが大前提となります。1日の値幅(高値と安値の差)がほとんどない銘柄を選んでしまうと、どれだけ頻繁に売買を繰り返しても利益を得るチャンス自体が生まれません。
そのため、銘柄を選ぶ際には、前日比の「騰落率」や、1日の間の「株価変動率(Tick回数やボラティリティ)」をチェックし、活発に株価が動いているかを確認することが重要です。
ただし、値動きが大きい銘柄は、短時間で大きな利益を狙える魅力がある一方で、相場が予想と反対に動いた場合には損失も急拡大しやすいというリスクを抱えています。一律に「値動きが大きければ大きいほど良い」と断定することはできず、前述の売買代金や出来高も確認しながら、自身の許容できるリスクや損切りルールに合わせて、適切な変動率の銘柄を見極めるバランス感覚が求められます。
材料やニュースの有無を確認する
デイトレードでは、その日に株価が動く「きっかけ(材料)」があるかどうかも重要な判断材料です。決算発表や業績修正、新製品の開発、自社株買いといった具体的なニュースが出た銘柄は、多くの投資家の注目を集めるため、一時的に売買が集中しやすく値動きが活発になると言われています。
ただし、SNSでの話題性や目先の急激な値動きだけに惑わされ、その背景にある材料の正確な内容を確認せずに取引に参加するのは危険です。「なぜ動いているのか」を把握しないまま勘に頼って売買すると、思わぬトレンドの反転に巻き込まれるリスクが高まるため、注意が必要です。
必要な資金を確認する
国内株式は原則として100株単位で売買を行う(ETF等は単位が異なります)ため、銘柄の株価によって1回の取引に必要な最低資金が大きく変動します。
株価別の必要資金(100株あたり)の目安は以下の通りです(手数料は除く)。
| 株価(1株あたり) | 100株あたりの必要資金 |
|---|---|
| 300円 | 30,000円 |
| 1,000円 | 100,000円 |
| 5,000円 | 500,000円 |
| 10,000円 | 1,000,000円 |
| 100株あたりの必要資金 | 30,000円 | 100,000円 | 500,000円 | 1,000,000円 |
|---|
株価の高い銘柄(値がさ株)は1回の取引規模が大きくなるため、思わぬ株価変動が起きた際の影響も非常に大きくなります。デイトレードを長続きさせるためには、手元の運用資金と照らし合わせ、無理なくリスクをコントロールできる価格帯の銘柄を選ぶという考え方が極めて重要です。
なお、ここで気を付けておかなければいけないのが、現物取引では同じ資金で同じ銘柄の取引は1日1回転までの制限(差金決済取引の禁止といいます。)がある点です。
異なる銘柄であれば、購入後に売却した資金を使って取引ができますが、同じ銘柄ではできません。信用取引は差金決済取引の為、同じ資金で同じ銘柄を繰り返し売買することができますので、デイトレードをするのであれば、信用取引を利用するのが現実的です。
※ 当社の信用取引は取引手数料が無料で、低金利!初心者向けにリスクを抑えたライト信用もご用意しておりますので、デイトレードをこれから始める投資家にもご活用いただけます。
手元の資金で無理なく売買できる価格帯を選んだら、実際の取引画面を見ながらイメージを膨らませてみましょう。まずは以下のリンクから口座開設の準備を進めることができます。
候補銘柄を絞り込む手順
数千ある銘柄からデイトレードに適したものを探すには、前日の夜(終値確認)と当日の朝(寄り付き前後)の2つのタイミングで、ランキング機能やスクリーニング機能を組み合わせて段階的に絞り込んでいくのが効率的です。
以下に一般的な絞り込みのステップを挙げますが、これはあくまで一例です。市場の地合いや自身の好みのスタイルに合わせて、手順や条件の幅を柔軟に調整してください。
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【ステップ1】前日の夜:スクリーニングで基礎体力を確認
まずはスクリーニング機能を使い、デイトレードの前提条件となる「売買代金が一定以上ある銘柄」や「自分が取引できる価格帯(株価)」をクリアする銘柄数百件程度まで一括で抽出します。
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【ステップ2】前日の夜:ランキングで注目株をピックアップ
スクリーニングした銘柄の中から、前日の「出来高急増」「値上がり・値下がり率(騰落率)」「Tick回数」のランキング上位をチェックします。翌日も値動きが続きそうな注目銘柄を数十件まで絞り込み、監視銘柄リストに登録します。
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【ステップ3】当日の朝(寄り付き前):気配値を確認
朝8:00以降、監視リストに入れた銘柄の「寄り付き前の気配値」を確認します。前日のニュースや海外市場の流れを受けて、注文が大きく偏っている(前日の終値より当日の始値が高くなっている、前日の終値より当日の始値が安くなっている)銘柄がないかを観察します。
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【ステップ4】当日の朝(寄り付き後):数銘柄に確定
9:00に市場が寄り付いた直後、実際に活バな売買が始まって板が厚く動いている「今日の本命」を数銘柄まで絞り込み、エントリーのタイミングを測ります。
ランキングから候補を拾う
効率的な銘柄選びに欠かせないのが、各証券会社が提供している「ランキング機能」です。デイトレードでは、その日に多くの投資家が注目している銘柄を狙うのが鉄則ですので、以下のランキング上位に並んだ銘柄を候補としてチェックしていきましょう。
| 売買代金・出来高ランキング | 市場全体の資金がどこに集まっているか、流動性の高さを一目で把握できます。 |
|---|---|
| 騰落率(値上がり・値下がり) ランキング |
その日に特に大きな値幅が出ており、ボラティリティが期待できる銘柄を見つけられます。 |
| Tick回数ランキング | 約定(取引成立)の回数が多い銘柄で、1日の間に何度も激しく売買が行われている活発な株を拾い出せます。 |
なお、利用する証券会社や取引ツールによって、用意されているランキングの種類や更新のタイミング(リアルタイムか、数分おきかなど)は異なります。まずは自分が使うツールにどのようなランキングがあるかを確認し、デイトレードに適した「盛り上がっている銘柄」を探す手がかりにしてみましょう。
スクリーニングで条件を絞る
数千ある銘柄から効率よく候補を探すもう一つの強力なツールが「スクリーニング(条件検索)機能」です。売買代金や株価など、自分がデイトレードを行う上で譲れない条件を数値で直接指定し、該当する銘柄を自動で一括抽出することができます。
一般的な操作の流れは以下の通りです。
基本条件の入力
株価の範囲や、流動性を担保するための売買代金の下限値を数値で指定します。
詳細・業種の選択
必要に応じて、東証プライム・スタンダードなどの市場や、特定の業種を指定して絞り込みます。
並び替えと選定
抽出された結果の一覧を出来高順などに並び替え、上位からチェックしていきます。
自分で細かな建値を入力するのが難しい場合は、証券会社側であらかじめ用意されている「おまかせスクリーニング」などの設定条件から、ワンクリックで手軽に絞り込むことも可能です。
なお、当社取引口座における具体的な画面でのスクリーニング操作手順については、以下のページで詳しく解説されています。こちらは口座開設後にマーケット情報画面でご利用いただける操作マニュアルとなっています。
チャートで最終的に絞り込む
ランキングやスクリーニングで候補を数銘柄まで絞り込んだら、最終的な売買の判断材料として「株価チャート」を必ず確認しましょう。デイトレードでは、中長期のトレンドを示す「日足(ひあし)」と、1日の細かな値動きを追う「分足(ふんあし)」の両方を確認し、前日からの流れや直近の推移が「自分の得意なパターン(売買しやすい形)」になっているかを確かめるアプローチが一般的です。
例えば、日足で上昇トレンドにある銘柄が、当日の分足で一時的に下落しているような場面(押し目といいます)は、エントリーを検討しやすい形の一つと言えます。
ただし、チャートの形やシグナルを基にした判断はあくまで過去のデータに基づいたものであり、将来の値動きが保証されているものではありません。移動平均線やパラボリック、RSIといった個別指標の具体的な見方や、トレンド系・オシレーター系を組み合わせた投資タイミングの測り方について詳しく学びたい方は、以下の解説ページを参考にしてください。
デイトレに向かない銘柄の特徴
デイトレードで利益を狙うためには、「デイトレードに適した銘柄」を知るのと同時に、「デイトレードで避けるべき銘柄」の特徴を抑えておくことがリスク管理の上で非常に重要です。当日中の売買が難しくなりやすい、あるいは思わぬリスクを抱えやすいと言われている銘柄の特徴を以下の表に整理しました。
| 向かない銘柄の特徴 | デイトレードにおいて懸念されるリスク |
|---|---|
| 売買が少なく板が薄い銘柄 | 注文が少なく板の厚みが薄い(気配値が飛び飛びの)銘柄は、自分が買いたい・売りたいと思ったタイミングで約定しにくく、決済が遅れて損失が膨らんだり、当日中に手仕舞えないリスクが懸念されます。 |
| 値動きの理由が読みにくい銘柄 | 好決算や新製品発表といった明確な材料(ニュース)がないにもかかわらず、仕手化やSNSの噂などで不自然に急騰・急落している銘柄は、トレンドの反転予測が極めて難しく、初心者には不向きと言われています。 |
| 取引規制がかかっている銘柄 | 増担保規制(ましたんぽきせい)などの取引規制がかけられている銘柄は、通常よりも必要な保証金(資金)が増加したり、市場参加者の買い控えによって急に流動性が低下し、値動きが急変する可能性があります。 |
| デイトレードにおいて懸念されるリスク | 注文が少なく板の厚みが薄い(気配値が飛び飛びの)銘柄は、自分が買いたい・売りたいと思ったタイミングで約定しにくく、決済が遅れて損失が膨らんだり、当日中に手仕舞えないリスクが懸念されます。 | 好決算や新製品発表といった明確な材料(ニュース)がないにもかかわらず、仕手化やSNSの噂などで不自然に急騰・急落している銘柄は、トレンドの反転予測が極めて難しく、初心者には不向きと言われています。 | 増担保規制(ましたんぽきせい)などの取引規制がかけられている銘柄は、通常よりも必要な保証金(資金)が増加したり、市場参加者の買い控えによって急に流動性が低下し、値動きが急変する可能性があります。 |
|---|
これらの特徴に該当する銘柄は、一概に「絶対に利益が出せない」とは言い切れないものの、デイトレードの基本である「当日中に淡々と利益を積み重ね、損失を限定する」という戦略が崩れやすくなる傾向があります。慣れるまではこうした銘柄の取引は慎重に見送るのが無難です。
銘柄を監視リストで管理する
スクリーニングやランキングで選び出したデイトレード候補の銘柄は、証券会社のツールにある「監視リスト(お気に入り・マイ銘柄など)」に必ず登録して管理しましょう。当日の取引時間中は、あらかじめ登録しておいた監視リストの中だけで売買を行うことで、目先の突発的な値動きに惑わされることなく、冷静に判断を組み立てやすくなると言われています。
監視リストを活用した一般的な管理の流れは以下の通りです。
- 前日までの準備
市場が閉まっている夜間や早朝のうちに候補となる銘柄を洗い出し、監視リストへ登録を済ませておきます。取引が始まってから慌てて銘柄を探すと、分析が不十分なまま高値掴みをするリスクが高まるため、事前の準備が鉄則です。 - 翌日以降の入れ替え
デイトレードに適した銘柄は日々変わります。前日に登録した銘柄であっても、当日の値動きや出来高が想定より細ってしまった場合は、翌日以降のリストから外します。逆に、新しく材料が出て盛り上がり始めた銘柄を柔軟に追加し、常に「今、動いている新鮮な銘柄」だけが並ぶよう定期的にリストをメンテナンスしていく考え方が大切です。
まとめ
本記事では、デイトレードにおける銘柄選びの重要性と具体的な絞り込みの手順について解説しました。要点は以下の通りです。
- 4つの基本条件
当日中に決済を完結させるため、流動性(売買代金・出来高)、値動きの大きさ、材料の有無、必要資金の4点を確認する。 - 効率的な絞り込み
前日夜から当日の寄り付き前にかけて、スクリーニングとランキング機能を組み合わせて候補を数銘柄まで絞り込む。 - リスクの回避と管理
板が薄い銘柄や規制銘柄などの不向きな株を避け、選んだ銘柄は監視リストで一元管理して冷静な投資を徹底する。
まずは自分の資金規模に合った無理のない価格帯から、活発に動いている銘柄を探してみましょう。
よくある質問
デイトレの銘柄は何銘柄まで絞りますか?
デイトレードで当日に監視・取引する銘柄数に、決まった正解はありません。一般的には、取引時間中にチャートや板(気配値)を自分で見られる範囲で決めるものと言われています。
複数のモニター環境がある上級者であれば十数銘柄を同時に監視できる場合もありますが、初心者のうちは目線や判断が分散してしまいがちです。まずは確実に値動きを追いきれる1〜3銘柄程度の少数に絞り込み、ご経験に合わせて柔軟に調整していくアプローチが安心です。
売買代金にはどのくらいの目安がありますか?
デイトレードに適した売買代金の目安は、専門書や出典によって「1日数十億円以上」や「100億円以上」など示される水準は異なります。また、市場全体の地合いやその日の注目度によっても必要な流動性は大きく変化します。
そのため、特定の数値を信じるのではなく、取引ツール内のランキング上位に入っているかや、自分の注文サイズに対して十分に板が厚いかといった「実際の活発さ」を日々確認しながら、柔軟に見極めていく必要があります。
銘柄選びはいつ行えばよいですか?
銘柄選びは、「前日までの準備」と「当日の寄り付き前後の最終確認」の2つのタイミングに分かれます。
前日夜の市場が閉まっている時間帯にスクリーニングやランキングから翌日の候補をリストアップしておき、当日の朝8:00以降の気配値や9:00の寄り付き直後の値動きを見て、実際に取引する数銘柄を最終決定する流れが一般的です。
SBIネオトレード証券WEBサイト編集チーム
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